MBA受講のきっかけ ～その②～

東京に転勤して1年ほどして結婚、
仕事も順調だったが、現在の自分に対するもやもやは募るばかり。
会社の通信教育でMarketingを学んだり、
TOEICを受験し、英語力向上をはかってみるなど、
自分なりの努力は続けていた。

カミさんも妊娠し、待望の子供が生まれる頃、
会社で自分の全く思わぬ方向の仕事を任されることとなった。
これがショックだった。
全く出世コースから外れたわけでもなく、
むしろ順調と見られそうな仕事ではあるが、
自分の目指すキャリアとは全く正反対の仕事。
「このままでは自分の人生が思わぬ方向に進んでしまう」

危機感を覚えたとき、
丁度登録していたMBA受講のメルマガが届き、
説明会開催のお知らせがあった。
何となくMBAなら自分の人生を変えられるのでは・・・。
そう思い、説明会に行ってみた。

説明自体は通り一遍のものだったが、
卒業生が参加し、仕事をしながらMBAをとったときの話を
自分の言葉で語ってくれた。
何とか自分もできるのでは？と思ったものの、
資金面、仕事との関係で踏ん切りがつかないまま
帰宅した。
雷でJRがストップし、日比谷線に振り替えられて
帰宅したのを今でも覚えている。

カミさんに相談してみた。
正直やってみたいという思いの方が強くなっていた。
カミさんの言葉。
「迷っているならやってみれば」
これが決め手となった。
翌週には出産の為カミさんは帰省することになったが、
一人暮らしの間、MBA合格の為の準備を進めた。

学生時代勉強しなかったこともあり、
推薦文を書いてくれるゼミの先生もいない。
思い切って職場の尊敬する上司にお願いしてみた。
「いいよ、頑張って」
と2人とも快諾。
慣れない英語での推薦文を一生懸命書いてくれた。
やはり「やる」と決めて、行動することが大切。

自分自身も英語で「MBAを何に活かすか」という趣旨で
文章を書いた。
もともと英語が得意でないだけに必死。
Google言語ツールなどを使って必死に書いたら合格。

次は資金。MBA軍資金として貯めたお金もあったが、
それだけでは足りない。
ということで某金融機関に教育融資の依頼をした。
担当者から「融資OK」の案内が来たあと、
支店長から物言い。
話をしてみるとどうやら現地に留学せずにE-ラーニングで日本で学ぶということが理解できないらしい。
「前例がないので融資できないかもしれない」と電話があったので、
「一旦OKしておいてそれはないでしょう」と食い下がり、
何とか融資OKにこぎつけた。
資金も何とかなるもんだ。

ということで何とか最初の講義Marketingにギリギリで間に合い、
自分の思いがけないMBA生活が始まった。

入学して思ったこと。
何事も出来ない理由はいくらでもある。
「やる」と決めて突き進んだら、道は自然に開けた。

最近Entrepreneurial Processで起業家精神なるものを学んでいるが、
「夢」「意思の強さ」「熱意」が触れられる。
全くその通りで、意思をもって臨めば何とかなるものである。

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