島田雅彦「悪貨」を読む [読書]
知人からすすめられて島田雅彦さんの「悪貨」を読みました。
特にこれまでファンということでもなかったのですが、
ストーリーの軽快さ、スピード感が自分の性に合っているのか、
読み始めると一気に最後まで。
難しい理屈抜きに最後まで楽しめる一冊でした。
ホームレスがある日大金を拾うが、
それは精巧に作られた偽札。
その背後にはグローバルな資本主義を超える社会を超える社会を目指す共同体
「彼岸コミューン」が存在する、というものです。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉を何度も思い浮かべながら、
あっという間に読み終えました。
おススメの一冊です。
しおりが「偽札」になっているのも遊びゴコロがあってなかなかです。
コメント 0